認知症(1):治療可能な認知症

もの忘れを主症状とする認知症という病態があります.

 

一般的にはアルツハイマー型認知症という名前が知られているかとは思いますが,他にも血管性認知症やレビー小体型認知症などがあります.

 

現時点ではこれらの認知症には根本的な治療は存在しません.

 

しかし,もの忘れが進む原因に治療可能なものが存在します.

 

以下に,いくつか記載します.

 

正常圧水頭症,慢性硬膜下血腫などの脳神経外科的疾患

神経梅毒などの感染症

甲状腺機能低下症などの内分泌疾患

ビタミンB1欠乏症などの代謝性疾患

薬剤

 

上記の疾患などが存在すれば,疾患を治療することで,もの忘れ症状が改善しうるのです.

 

特に,急にもの忘れ出現したり,進行したりする場合は該当する場合があります.

 

当院では認知症の原因を取りこぼさないように,頭部MRIや血液検査を行なっております.

 

どのような「もの忘れ」でも構いませんので,ご心配な場合はご相談ください.

2021年05月24日