もの忘れを主症状とする認知症という病態があります.
一般的にはアルツハイマー型認知症という名前が知られているかとは思いますが,他にも血管性認知症やレビー小体型認知症などがあります.
現時点ではこれらの認知症には根本的な治療は存在しません.
しかし,もの忘れが進む原因に治療可能なものが存在します.
以下に,いくつか記載します.
正常圧水頭症,慢性硬膜下血腫などの脳神経外科的疾患
神経梅毒などの感染症
甲状腺機能低下症などの内分泌疾患
ビタミンB1欠乏症などの代謝性疾患
薬剤
上記の疾患などが存在すれば,疾患を治療することで,もの忘れ症状が改善しうるのです.
特に,急にもの忘れ出現したり,進行したりする場合は該当する場合があります.
当院では認知症の原因を取りこぼさないように,頭部MRIや血液検査を行なっております.
どのような「もの忘れ」でも構いませんので,ご心配な場合はご相談ください.
本日はパーキンソン病についてのお話です.
お話とはいっても,今回はご紹介となります.
パーキンソン病にはお薬による治療も大事ですが,それと同じくらいお薬以外の治療も重要です.
パーキンソン病の方のメインの症状は動きがゆっくりになることで,動くことがオックウになります.
しかし,動かないと余計に体を動かしにくくなるため,体を動かすリハビリテーションが重要です.
ここに書くと長くなってしまうので,わかりやすく書いてあり,リハビリテーションの動画も載せてあるホームページを紹介します.
大日本住友製薬のホームページにパーキンソン病に対するリハビリテーションについてのページがありますので,下記のURLをコピー&ペーストしてご覧になってください.
https://healthcare.ds-pharma.jp/disease/parkinson/rehabilitation/
また,当院ではパーキンソン病についての診断・治療も行なっています.
ご自身やご家族の中に動きがゆっくりになってきたと思われる方がいらっしゃいましたらご相談ください.
緊張型頭痛の予防には日頃からの管理の積み重ねが大事になります.
肩こりなどの首周りの筋肉のコリが原因となっていることも多いので,その対応が大事です.
簡単にお話しすると,首周りの「ストレッチ」と「温め」です.
気づいた時に体操をしたり,首周りを温めるグッズを用いての保温を継続いただくことで頭痛および肩こりが改善することがあります.
ただし,このような対応でも頭痛が改善しない場合は予防薬を試してみても良いので,お気軽にご相談ください.